古くなった神棚や祭器具の処分方法は?




神社の「古札納め所」に納めてください。

 普通、古くなって処分したい神棚や破損した祭器具(注連縄・神鏡など)は古いお札やお守りと同様に神社にある「古札等納め所」に納めてかまいません。この際には「お焚き上げ料」として数百円程度をお願いしている神社が多いようです。神棚については、長年のご加護に感謝するお祭り(報賽祭 かえりもうしのまつり)を行って納めていただく事をおすすめいたします。より丁寧な方法をとれば今後もより一層のご加護が頂けるものと考えます。

 では、「古札納め所」に納めるものと一般のゴミとして処理するものとでは、どのあたりで分ければよいのでしょうか。これには異論もある事でしょうが、ご神霊の宿るもの(神鏡・御幣など)「古札等納め所」に、そうでないもの(三方・器など)は一般のゴミとして可と考えます。神鏡や御幣についてはご神霊の「依り代」となるものでありますし、「三方や平瓮、瓶子などの器」については、ご神霊が宿るお米やお酒の入れ物にすぎないからです。しかしながら、全ての物に「みたま」が宿るという神道の考えからすれば、はっきりと線引きする事は非常に難しいかもしれません。

 最近、ゴミの処理に対する規制が厳しくなり、本来神社や神棚とは全く無関係のものが「古札納め所」に目立つようになってきました。お人形や香炉などの仏具はもちろんのこと、時にはバラバラにした仏壇や古い位牌が入っている事もあります。神社では「焼納祭」「どんと祭」などの祭儀を執り行ってお焚き上げしておりますが、なんでもかんでも燃やせるわけではありません。神社でのお焚き上げは、宗教行事として特別に認められた「野焼き」です。当然ダイオキシンの発生が懸念されるわけですから、神社や神棚とは関係の無いものについては、出来るだけ持ち込まぬようお願い致します。また、仏具の処理については是非、お寺の方にご相談いただくようお願いします。
 





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