本来あるべきものを取ってしまうのは良くありません。
多くのの神棚の屋根の上には溝があって、「千木」(ちぎ)と呼ばれるものを載せる構造になっています。最近の家は鴨居と天井の間が狭いので、この千木を取り払ってしまえば、ちょうど良い具合に神棚が納まるという場合があります。別にたいした飾りでもないようなので、この千木を付けずに神棚をお祭りしているご家庭もあるのではないでしょうか。 |
神棚は「天照皇大神宮」を中心にして御札を納めますから、伊勢神宮の正宮(しょうぐう)の作りである神明作りをまねて作られているものが多数です。この構造は古代の倉の構造を受け継いでおり、屋根を支える構造材を交叉した部分で切らずに、天に突き出させたものが千木になったとされています。後の世になって神社建築特有の「飾り」として変化し、神棚に付いているような「置き千木」が生まれました。 |
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