お札を「大麻」と呼ぶのはとても危ない感じがしますが?
あくまでもウワサに聞いた話ですが、「そのスジの人」に見えない事もない神主さんが、神宮大麻の代金を納めるため、「大麻代」と書いた振込用紙を持って銀行へ行った所、危うく通報されそうになったとか・・・・・・・ 前置きはさておき、いわゆる麻薬としての大麻が取り締まりの対象となったのは、意外に新しく戦後の事だったようで、それまでは一般の農家でも当たり前のように繊維としての麻を栽培していました。もっとも麻薬としての成分は日本の麻には少なく、育て方もまっすぐ長く、麻薬として使う葉の部分などは、なるべく少なくなるように育てるそうです。これ以上書くと「痛くもない腹をさぐられる」事になるかもしれませんから止めます。 それでは本題。大麻(たいま)とよばれるお札がある理由です。大麻はもともと「おおぬさ」と呼ばれていました。「ぬさ」は幣とも書き、麻を始めとして神様にお供えする布や紙などの事でしたが、後になって神事の道具にこれらの物を使う場合でも「ぬさ」という言葉が用いられるようになったようです。 そして、お札が大麻なのは、お祓を修した証拠である麻串(ぬさくし)をお札に用いるようになった事からだとされています。現在でも剣先型のお札として、その形態が各地で残っています。現在では、神宮大麻のように芯に紙を巻いて作られているお札については、各神社でも「大麻」とか「〇〇神社大麻」と呼ばれるようになっています。 「たいま」は悪いイメージがあるから古来からの「おおぬさ」と呼んだ方が良いと思われる方もいると思いますが、いわゆる「祓え串」を神社では「おおぬさ」と呼びますから、混同を避けるためにも「たいま」という呼び方が無くなるとは思えません。それにしても「悪事千里を行く」と言うことで悪い意味の方が極端に有名になってしまいました。麻薬の方の名前が何とかならないものかとも思います。 |
|
|